2015年4月26日日曜日

現代は本当に清潔か? 衛生仮説を信じるとアトピーは治らない

現代は清潔すぎる?



僕はいつからかこんな話を度々聞いたことがあった。
アトピーやアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患は、現代が清潔すぎるのが原因であり、多少、不潔な環境の方が免疫形成がうまくいき、アレルギー疾患が起きないのだと。


この話は、一般にもかなり浸透していて、聞いたことがある人が多いんじゃないかと思う。

正直、僕は昔なんとなくこの説が好きで、昔は自分の周りを過度に掃除するのは良くないと思っていた。
また、僕は自然信仰が強かったので、現代的な化学物質を多く含んだものなどはなるべく避け、自然のものを食べるようにしており、
生活も大手メーカーからでている化学的な消毒剤などは一切使わず、自然にできる範囲で過度にしないようという考え方だった。


しかし、結果としてはそうしていたときにはアトピーはずっと治らなかった。


僕は本当は自分で物事を考えていなかった



今考えると、なんでそんな検証されていない世間の通説に流されて自分の行動を決めてしまっていたのだろう思う。
なんでもっと、いろんな人の意見を聞いて、自分で考え、一つ一つ検証しながら自分の信じるものを探していかなかったのだろう。


僕はアトピーを治らない病気にしているのは、イメージや先入観だけで、物事を判断することだと思う。
特に、アトピーの本人や身内は真剣に悩んでいても、周囲の人はほとんど考えることなく、どこかで聞いてきた話を、
大して深く考えず、説教のように言ってきたりすることがある。ひどいものでは、アトピーは掻かなければ治るとか、
精神が弱いのだとかそんなことをいう人までいる。


しかし、それに惑わされてはいけない。世の中には意外なほど根拠もなく適当に物事を言う人が多い。
医者や学者が言っていることでも、世間で通説になっていることでも、自分に関わる重要なことは自分で考えなくてはいけない。
周りがいうことを鵜呑みにしていたら治るアトピーが治らなくなってしまうのだ。
(現実問題アトピーは生まれ持った体質だから治らないと言っている人は山ほどいる。そんなことを信じる必要はない。治るか治らないかは自分で確かめれば良いのだ。そして、実際アトピーは治るのだ。ぜひ自分で確かめてみてください。)



衛生仮説とは


さて、先に出た、現代が清潔すぎるという話は、調べてみると「衛生仮説」というものからきているらしい。


日本クラブ診療所 診療所だよりから抜粋
衛生仮説
「1989年にStrachanが英国人を対象とした調査で花粉症の割 合が兄弟姉妹の数、特に年長の兄弟姉妹の数に反比例すること を報告し、幼少時の成育環境における細菌やウイルス感染頻度 の差が原因であると考察し、感染暴露が少ないつまり衛生的で あることがアレルギーの発症原因になるという意味で、衛生仮説 (Hygiene Hypothesis) と名付けたのが始まりです。」


先に挙げたような、アレルギー疾患は、現代が清潔すぎるのが原因であるという話は、この衛生仮説から来ているようである。


この仮説の真偽はわからないが、僕はこの仮説のうわべだけをとって、安易にアトピーの事例に当てはめるのには非常に問題があると思う。

特に、非常に問題のある当てはめ方は、アトピーの原因となりうるカビや細菌、ダニがある程度、環境中にあったほうが、アトピーになりずらいという当てはめ方だ。
これにより、衛生的な状態を保つための文明の利器を嫌い、カビ・細菌・ダニの除去をおろそかにすることは非常に危険だと思う。次からその理由を書きたい。


現代の生活環境が本当に衛生的なのか?



衛生仮説について様々な情報を読んでみると、意外なほど現代の生活環境が昔に比べ衛生的だとうことに関して疑問を持っている人がいない。


しかし、現代の生活環境はここ数十年の間に目まぐるしく変化しており、いたるところで問題が上がってきている。つまり、現代の生活環境はまだ、十分に検証されて洗練されたものではなく、変化に伴いたくさんの問題を含んでおり、今から洗練されていくような状況である。
一方で、従来あった、歴史ある生活環境というのは実際に人が何世代も生活することで十分に検証されており、問題のある生活環境を持った人は淘汰されて残っていないと考えられる。


このような状況で、現代の生活環境が昔の歴史ある日本の生活環境に比べ、衛生的であると本当に言えるのだろうか?


現代の生活環境の問題

特に、僕が問題にしたいのは、現代の高気密な住宅における、カビ・細菌も問題だ。
下記は 株式会社ニュープラン永井組のホームページ からの抜粋だ。

この業者が、過去にあった住宅の問題の事例を紹介している。
なんの変哲もない子供部屋だが、

ベッドをどけるとカビが繁殖していた。




こちらはタイル張りの浴室

タイルを剥がすと、壁が腐っていた。



その他、床下が腐っていた事例や、壁紙の下が腐っていた事例などが紹介されている。



これがどのくらい極端な例なのかはわからないのだが、現代のどんどん変革してる住宅事情においてはこのような想定していなかった不衛生な事例がでてくるのは当然だろう。
そして、このようなことはおそらく、日本の伝統的な機密性の低い住居では起こっていなかったであろうと思われる。




そして、これだけではない、みなさんは大抵の家の浴室にカビが生えているのはしっているだろうか。それにより、洗い立ての素肌にカビが付着する可能性のあることを。

クリーニグ業者のHPから抜粋。




また、ほとんどのエアコンには黒カビがびっしりと生えていることを知っているだろうか。それにより、僕らは毎日カビを浴び、カビを吸って生活していることを。

エアコンクリーニグ業者のHPから抜粋。


そして、洗濯機にカビが生えていることをしっているだろうか。それにより、梅雨時期など、洗濯物が乾きにくい時期には、素肌に触れる衣服やタオルにカビや細菌が繁殖してしまうことを。
Yahoo!知恵袋より抜粋



これらの問題はもちろん、歴史ある日本の暮らしでは起こらないことだ。
これらのことを考えると僕は現代の生活環境が本当に衛生的なのだろうかと疑問を持つのだ。
確かに、伝染病は画期的に減ったのだと思うし、寄生虫もほとんどいなくなったのだろう。しかし、それは衛生ということの一部であって、それ以外の部分で悪くなっているところがある可能性は十分あるのではないか。


なぜ昔の伝統ある日本の生活が不衛生だったと思うのか


大体、考えて欲しいのだが、現代の日本人は清潔すぎるという話に関して、日本人の性質が現代において急に変わるだろうか。現代の日本人が清潔なのであれば、過去の日本人も清潔だったのではないだろうか?


ただし、技術や文化の発達の問題で今よりできることは限られていたと思うが、その中で必死に清潔な環境を作ろうとしていたのではないだろうか。だから、すぐにみてわかるカビや細菌にはものすごく過敏に対処していたのではないかと思う。



さらに、よく考えれば、様々な医療や薬が手に入らなかった昔は、衛生状態がわるく、感染症になどなれば命に関わるはずだ。衛生環境をしっかり考えないものは生き残っていけなかったのではないか。今より確実にシビアだっただろう。


自分で考えられる衛生環境は今以上に神経質に作っていたのではないかと思う。そして、それをできなかった人は淘汰され、うまくできた人のみが生き残ってこれたのではないかと。



安易な不衛生は危険

現代の生活環境が不衛生である可能性があるのであれば、その点において衛生仮説のような考え方でそれを許容してしまうのは危険である。

不衛生で体が苦しんでいるのに、清潔だと思い込んで、もう少し不衛生くらいがいいのではないかと考えれば逆効果になってしまう。


過去の歴史から考えて、今とんでもなく汚い環境で暮らしている可能性だった十分あり得るのだ。


衛生仮説のような考え方を実践するのであれば、十分吟味した上で行動しなくてはいけない。深く考えず、衛生仮説の考えに流されて、普段の掃除や環境づくりがおろそかになるということはあまり良くないことだと思う。


アトピーを治せなければ淘汰される


そして、さらにこの話を進めて考えれば、生活環境が変化している今の時代で、それに適応してしっかりと生活環境を作っていけいない人は淘汰されるのではないかと思う。


僕は、アトピーは体へのカビ・細菌などの感染だと考えているが(アトピーの本当の原因とは?)、生活環境についてしっかりと自分で考え、どんどん変化していくライフスタイルの中で、自分なりの正しい生き方を探していくことができなければ、アトピーを治すことはできないと考えている。


そして、アトピーになれば、様々な行動が起こしにくくなることを僕は自分のアトピー経験で知っている。


そうなれば、何世代も時が過ぎればアトピーの人は今の世の中の変化に適応できなかった人として淘汰されてだんだんと減っていくのではないかと思う。



だから、アトピーを直そう


しかし、僕は自分の経験でアトピーは必ず直せると確信している。僕と同じ原因の人もいるだろうし、そうでない人もいるかもしれないが、自分で考え、様々なことにトライしていけば必ず正解が見つかると信じている。


僕が、アトピーをどう考えて、何を行ったら治ったのかは全部紹介するつもりだ。

これが、他の人の力に少しでもなればと思う。



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