2015年4月8日水曜日

アトピーと塩素は本当のところ関係あるのか?

アトピーと塩素



水道水の塩素はアトピーの原因だと頻繁にいわれるものの一つだろう。僕も塩素なのではと長い期間思っていて、水道水に一切触れない生活を送ったこともあるし、浄水器は飲料用からシャワー用までいろんなものを試した。何しろ20年もアトピー歴があるので、塩素についても浄水器も何種類試したことか。

その僕が、これまでの経験を踏まえて思うところを書きたい。



実際は関係ないのでは?

結果からいうと、少なくとも僕にはあんまり効果はなかったのだ。本当にいろいろためした。一時期はミネラルウォーターやRO水で体を洗って、料理を作ってたこともあったが、効果はさっぱりだったのである。多少ならば、効果があったように思うこともあったが、いずれもわずかなもので、おそらくプラシーボや体調による誤差だろうと思っている。基本的には何も変わらず、アトピー対策の終盤何年かは塩素対策は何もやっていなかった。



塩素原因説への疑問



塩素原因説への基本的な疑問として、日本人すべての人が塩素にふれているはずなのに、アトピーになるのは一部の人だということがある。多くの人に全く影響がないのにアトピーの人にここまで顕著に影響がでるだろうか。


確かに、アトピーの人だけに塩素アレルギーがあるとい可能性はあるのだが、それは何にでも成り立つ論理であって、それ自体が根拠にはならない。別に、排気ガスをアトピーの原因として、アトピーの人には排気ガスアレルギーがあるという論理にしてもよいし、農薬が原因でアトピーの人には農薬アレルギーがあるでもよいだろう。油のなんとか酸が悪いとか、米に含まれる炭水化物が悪いとかいくらでも同じようなことが言えるだろう。


どうも塩素説を力説するのはよく聞くが、納得出来る根拠が少ない。日本は水道水の塩素濃度が高いからアトピーが多いといっても、塩素を使ってないヨーロッパの国だって、先進国はのきなみアトピーの発症率が高いのであまり根拠になっていないのではと思う。


塩素説へのさらなる疑問

そして、塩素説の最も重大な問題は最初にも書いたが塩素を除去しても治らないということだ。
基本的にいえば塩素が原因ならテストも治療も簡単にできる。塩素を減らせば確実に効果が出るはずだ。僕は生活で触れる水に関して、できるかぎり塩素チェックをして塩素を含む水に触れないようにしていたことがあるが、大した改善はしなかった。
そして、アトピーが治った今は塩素が入ったプールについて入っても特になんともない。アレルギー反応の予兆のようなわずかな違和感もないのだ。


そもそも塩素説の発祥は




そもそも塩素説が根強く支持されているのは、シャワーを浴びたときやプールに入ったときにアトピーの部分が痒くなるということが根本にあるのだと思う。これは確かになる。
ただし、だからと言ってそれが原因だと捉えるのはいささか早計であると思う。

アトピーの部分は基本的に何に対しても敏感になっているので、大抵何をつけても痛いか痒いかかの反応が起きるようの気がする。塩素をアトピーの部分につけることが良いか悪いかは難しいところがあって、直接つけないほうがいいということもあると思うが、それで塩素が根本原因であるというにはかなり飛躍があるだろう。


僕は以下に書いた通り、アトピーはカビや細菌・ダニなどの微生物ではなかと考えている。皆さんはどう考えるだろうか。ぜひ読んでみてほしい。


アトピーの本当の原因とは?


そして、アトピーと塩素の関係について、さらに思っているところを、書いている。
アトピーと塩素② ハイター風呂(塩素風呂)について


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